ファンタジー 名文句 迷文句 第11集

 わがドラゴン・スレイヤー・アカデミー(DSA)に入学すれば、どんな少年でも、こわいものしらずのドラゴン・スレイヤーになって宝さがしにいけます。DSAで四年間勉強した息子さんは、ご家族の大きな宝となるにちがいありません。もちろん、ほまれ高きDSAにも、ばくだいな富をもたらすことでしょう!
 DSAのモットー
◇DSAは、きっちりともうけを出します。
◇DSAは、生徒がドラゴンの巣からもちかえった宝を一部いただく権利があります。
◇ご家族にわたる宝の量は、とってもえらい校長の独断できまります。その金額は、お宝全部の500分の1以上、499分の1以下です。

出典 ドラゴン・スレイヤー・アカデミー(シリーズ) 裏表紙より ケイト・マクミュラン作 神戸 万知約
紹介者 n_al

コメント
図書室へドラゴン・ランスシリーズを借りに行ったのですが(なぜ、ドラゴンランスが児童文学分類かは非常に謎です)、その隣にあったこのシリーズをつい衝動借りしてしまいました(笑)。
我々を継ぐ次世代向けのユーモアあふれるドラゴン退治物ですが、それを説明するとネタバレになってしまうので割愛します。
多分、意訳なんだろうな? 英米文学で『おやじギャグ』というフレーズがどういう原文なのか、微妙に気になります。
つぎはドラゴン特集でもやりませんか?

ダラ男
ドラゴン特集は15集で行う予定です
ただ、いかんせんこの投稿が着た時点では第10集の魔法特集がまだ終わってないというところです
「だって、私は大切な人を亡くす痛みを知ってるから。決して居なくならず、ずっと傍らにいてくれなきゃ意味無いんだ。だから、たか兄を永久に私のものにしたかった。それが叶うならどんなものを犠牲にしてもよかった。何を利用しても、誰が傷ついても、そして自分が人間じゃなくなっても……たか兄が手に入るなら、それでよかったんだよ。私は」
(中略)
「永遠の家族がいれば、私の世界は変わる。孤独はもう嫌だったんだ」

出典 ひきこもりの彼女は神なのです。 すえばしけん作
紹介者 山家

コメント
 日常系ファンタジーモノというべきなのでしょうか。実は、世界の中で神や魔物、妖精等の人外のモノが秘かに人間に紛れて住んでおり、中でも舞台の実尋市は人外のモノが集まっているという設定の小説です。男主人公は半天使で、高校進学を機に実尋市にある高校に転校してくるのですが、6,7年前に引っ越していった1つ下の幼馴染が吸血鬼になっていることを知ります。何故、人間だったはずの幼馴染が吸血鬼になったのか、その理由を問いただすのですが、それは上記の理由でした。引っ越していった後、事故で全ての家族を失って孤独になっていた彼女は、好きな主人公と共に永遠に生きるために吸血鬼になったのです。好きな人と永遠に生きたいというひたむきな想いがよく表れているなあ、と思います。
石川賢版・防人の詩
「教えてやろう 海は死ね!
 山は死ね!
 有機体は死ね! 俺が殺す!
 機械は壊す!
 神は斬る! 仏も斬る!
 虚無も……斬る!」

出典 田中天氏の公開ツイッターより 田中天&故石川賢(?)
紹介者 n_al

コメント
RPGの魔人『田中天』氏のツイッターより、適当に改行を入れています。
確かにこれは『防人の詩』のひとつの解釈ですよね、あくまで『ひとつの』ですが。
今年一番の異世界性でした。
本当にどうやれば、こういう発想が出るのだろう‥‥?
ギャーッ
殺されるーッ
妖怪「首おいてけ」だーッ

出典 ドリフターズ 平野耕太作
紹介者 バグ改めへんな毒

コメント
久しぶりに投稿させてもらいます。今回からHNをバグから「へんな毒」に変更させてもらいますので以後よろしくお願いします。
さて、今回は漂流者と廃棄物として歴史上の有名人が異世界で争うというマンガから、投稿のセリフは漂流者を監視して集める事を目的した「十月機関」という組織の魔術師オルミールが監視対象だった島津豊久に見つかった時にあげた叫び声です。何しろここでの豊久は着て早々に「えるふ」の村人を助ける為?に騎士団と戦いますが口癖のようにしょっちゅう「首おいてけ」と言いながらガンガン殺してくという戦闘バカ、なのでまあ見つかった時にそう叫び声だす気持ちは何かわかります…
ランラランララン♪ランラランララン♪
おいしいカレーになれるかな?

さぁみんな、いっくぞー! オー!
うう・・・ 如何致した、人参殿?
なんか飛び込むの怖くって
 
情けなや・・ピーラーをここへ! はっ!
今こそ、ぷにえ様の大恩に報いる時ではないのか、何を迷うことがあろうぞ!!ぶるぅぅぅぅあぁぁぁぁぁ!!
自ら皮を! 人参殿・・・、済まぬが、鍋は何処に?
その方、既に目が! 野菜の情けじゃ、人参殿・・っ 御免っ!! 
お先に! じゃがいも殿ォォォォォォォォ!!!

出典 大魔法峠 大和田秀樹作
紹介者 purn

コメント
魔法少女アニメ「大魔法峠」1話より、外人に大受けだったシーン。
魔法の国から人間界に留学してきた田中ぷにえちゃんはお姫様、今日も素敵な魔法で問題を解決・・・というところなんだけども
魔法で命を吹き込まれたじゃがいもにんじん玉ねぎの会話である。


なおこのアニメ、外人は”日本の子供が見てる凄いアニメ”と紹介していたが、OPで主人公がキルゼムオールなどと歌いながら踊ってる背景で国会議事堂が炎上してるようなものをこどもに見せるヤツの気がしれないよ!

冒頭の黒い部分は3人(?)で歌ってます。

ダラ男
じゃがいものフォント指定の色では読みにくかったため色を変更してます
第一夜「彼は聖地に行こうと言った」

「聖地巡礼に行かないか?」
 時は七月、世は節電真っ盛り、殺人的な暑さのマイハウスの中、電話口で彼はこう言った。
 俺は、暑さでやられた脳みそで即答する。
「OKいいよ、槍とチェインメイル、馬の準備があるんでちょっと待っててくれないか?」
 彼はすかさずこう言った。
「アホか! 十字軍じゃねーよ! 金沢を中心にアニメの舞台となった場所や名所を見に行こうって言ってるんだよ! あと勝手に巡礼を奪還に脳内変換すんな!」

出典 :(この部分は主観です、『TRPGサークル』)グループデストロイヤー月報 BlitzKrieg! Mission161掲載記事「やじきた!」 林彰一郎作
紹介者 n_al

コメント
 ふう、2011年ももう終わりか、(ダラ男注掲載は2012年になりました)そう言えば第十集が埋まっていない気がするが、気のせいか──。
 という事で、TRPGサークルの会誌からです。著作物──ですよね?
 自分としてはこういう思考回路の方々のサークルと同じ市に住めて幸せです。
ダブルクロス──それは裏切りを意味する言葉
出典 富士見ドラゴンブックス「ダブルクロス」リプレイ
紹介者 n_al

コメント
 力が欲しければ、自らの理性や絆を捨てれば良い。
 だが、あなたはそんな事をして、何が嬉しいのだ?
 ドSのデザイナーが送る、TRPGのセッションのトレーラーでの締めの言葉。
 そう、あなたは人間としてははみ出してしまい、闇を受け入れない‥‥けっしてどちらにもいられない、裏切り者(ダブルクロス)なのです。決して人間には戻れない。

 だからこそPCは人間で居られるのです。
これから少し、一風変わったおとぎ話をしようと思う。
お話の舞台は、今より七十年ほど若い頃のこの世界。
それは、僕らの祖父や祖母、あるいはもっと前のご先祖様が青春を過ごした時代。
世界が戦争の混沌へと突き進んでいく激動の時代────。
(中略)
時は一九三八年。
欧州ではナチス・ドイツが台頭し、亜細亜においては日本が長い長い泥沼の大戦へと突入していった頃。
昨日より今日は昏く、
今日より明日はなお暗い。
世界は繰り返し刻を刻みながらも着実に、?第二次世界大戦?という名の大は局へと向かいつつあった。

出典 ダブルクロス・リプレイ・トワイライト 東邦の快男児 田中天作
紹介者 n_al

コメント
第二次世界大戦直前のナチスの祕宝奪取と、それに立ち向かう好漢達の抱腹絶倒、腹筋が阿鼻叫喚のリプレイの出だしです。
主人公達は特殊なウィルスに感染して、様々な異能を発揮しますが、当人は『仏舎利に触れたのでチャクラが回った』『ナチスに改造されて超能力を使える』『オカルトを信じていたら予言書に導かれていた』『他人には理解できない自作の機械で電磁気を操る』という壊れた? 方々です。
それ以上に、ゲスト人物がいい人も悪い人も涙腺が止まらなくなる人です。
…大魔王さまのお言葉はすべてに優先する!!
出典 ドラゴン・クエスト ダイの大冒険 原作:三条 陸 作画:稲田浩
紹介者 n_al

コメント
勇者を挫き、地上破壊ももくろむ大魔王バーン、その配下の軍団長のひとり、一度言葉を発すると十数年は沈黙を保つ謎の軍団長ミストバーンの決め台詞──もっとも本編では(読者のリアルタイムで)年に一度、月に一度、毎週とおしゃべりになりましたが。
最初のインパクトは凄かった──。
このダンジョンに入る者
いつもの通り一切の希望を捨てよ

出典 アリアンロッド・サガ・コミックアンソロジー所収/統一帝への道 翔みなら作/原作:菊池たけし/F.E.A.R.
紹介者 n_al

コメント
殺意にあふれた大統領ピアニィ陛下を育成したダンジョン、それは母親のティナ様が作った高殺意の代物であった──文句はそのダンジョンの入り口に刻んであるものです。
いつもの通りって‥
ヒルダ:石碑を指して読み上げます。ティナ・ルティナベレール・レイウォール。
ギデオン:……(無言で目を背けた)。
ヒルダ:現実を見ろ! ぐいっ!(ギデオンの顔を石碑に向けた)
ギデオン:ええい! 俺に現実を見せるな!
ヒルダ:なんだその、あんぽんたんなセリフは!(爆笑)
ギデオン:大人にはあんぽんたんなことを言いたくなるときもあるんだよ!
ヒルダ:そういう態度は大人げないというんだ!
ギデオン:分かったよ……見るよ現実を。……あーイヤだな現実

出典 アリアンロッド・サガ・リプレイ・ゲッタウェイ?革命★センチメンタル 著:藤井しのぶ/監修:菊池たけし/F.E.A.R.
紹介者 n_al

コメント
駄目な大人代表のギデオンが唯一の逃げ道が高殺意なダンジョンの作り主ティナのものであるとしり、完全に現実逃避。男前な主人公(?)ヒルダに現実を無理矢理見せられます。まるでサザエさんか笑点を見ているような情景である(笑)。
まあ、大人ならこんな事もありますよね?
八〇年代後半から九〇年代初頭のセンスがまぶしいだろう……!
出典 セブン=フォートレスリプレイ『シェローティアの空砦(4)七宝珠、覚醒』
紹介者 n_al

コメント
リアルタイムで二十年の年月を重ねたRPGセブンフォートレス。始まりの頃は今で言うライトノベルの全盛期、もちろん互いに影響を与えあい、その頃の魔法、剣技のネーミング、詠唱のフレーズなど懐かしさと同時に‥‥な感覚を受けます。何というかリアルタイムで追いかけてきたのに、改めて言われると、自分も年を経たのだと感じさせてくれます。
インドラヤソバカ
出典 孔雀王 荻野 真作
紹介者 へんな毒

コメント
えー和物の呪文が出て無かったなと思いひとつ、出典はオカルトアクション物として名高い「孔雀王」からです。ちゃんと神と悪魔と魔法が出るんでオカルトもファンタジーってことで(笑)
さて最初は普通のオカルトとして始まったこのマンガですがそこはジャンプ系なだけあって、この真言の出る三話辺りからどんどん呪文を使った肉弾戦が多くなってきます。これにハマったせいでやたら真言を覚えたなぁ
世界中から集いし光の戦士達よ
闇の曼荼羅城はもう目と鼻の先……
これが……最後の戦いだ(中略)
行こう!!我らの子らの光のために…
我らの命のすべてをこの戦いにささげに!!

出典 孔雀王 荻野 真作
紹介者 へんな毒

コメント
孔雀王終盤での一番好きなセリフです。世界中から集まった戦士がチベットのポタラ宮から最後の戦いに向けて出陣するさいの激を読んだときはホントにテンション上がりました。
ちとセリフ長いんで中略しちゃいましたけどね
「悟、子供は何故小さいか知っておるか」
「ううん」
「それはの、大地に近くて自然の声が良く聞こえる様にじゃ、そして自然と交わした約束をどれだけ守っておるか、それを試される為に大人になって大きくなって地面からどんどん離れていくのじゃ、じゃからの・・子供のうちによーく聞いておくのじゃ、大地の唄を・・・」

出典 水の旅人 侍KIDS 監督 大林宣彦、原作脚本 末谷真澄
紹介者 猫玉

コメント
SF名文句集を見つけ、これは私の為にあるような…と思ったら、ファンタジーに特化したこちらもあったので、ではファンタジー系はこちらへ…と、主人公の少年と水の精の小さな侍「少名彦」との会話です。
この子はね おもちゃじゃないんだよ
ただ体がとっても小さいだけで
だからね「だれかのもの」になることはないんだよ
そのかわりほかの子とおなじように「お友だち」にはなれるからね

出典 銀曜日のおとぎばなし 萩岩睦美作
紹介者 猫玉

コメント
ファンタジーといえば、りぼんに連載されていたこの漫画かなとおもうんですが、絵画教室の子供達に先生のスコットが手のひらに乗るほどの小人族の少女ポーを紹介するところです。
でも、みんな好きだろ、海。俺は好きだ。
なにしろ、広い。しかも浪漫に溢れている。
だったら、これをリプレイにしない手はない!
悪漢! 神秘の船! 謎を受け継ぐ少女! 頼もしい仲間! 世界のどこかに眠る秘宝! 活劇! 剣撃! 銃撃! 船の上での丁々発止のアクションアクションまたアクション!
……と、そういった要素がてんこ盛りの一冊となっております。

出典 アリアンロッド2Eリプレイ キャプテンRED@ RED海賊団、出航! 田中天作
紹介者 n_al

コメント
今年(2012年)の夏に出たTRPGのリプレイの一冊です。
様々な意味で(濃くない方の)著者の趣味性に溢れています。
船を無くした海賊団と、母の形見の謎の船を持った少女の出会いから始まるこの物語、次が非常に楽しみです。
次はもう上級クラスだからな──(ルール読み的な感想)。
聖歴一〇〇九年、八月一日。
その日を境に、わたしの人生は一変してしまいました。
大海原、神秘、伝説、冒険、戦い、恐怖、悲しみ、そして喜び……そんな物語の中のことと諦めていたことのすべてが、私の人生の大半を占めるようになったんです。
すべてのきっかけは、あの人。
そう、彼の名は──。

出典 アリアンロッド2Eリプレイ キャプテンRED@ RED海賊団、出航! 田中天作
紹介者 n_al

コメント
夏に会わせて出せれば良かった、海洋冒険浪漫の一節、辺境の島で訥々と暮らすだけだった少女、ラクレとけちな船乗りリチャードの出会いです。
この後、怒濤の勢いで話が進みます。それは読んでのお楽しみという事で。
「おいおい、こいつはどうするよ?」「強気な小娘は嫌いじゃないぜ。こいつは……思わず、富士見書房の出版コードを超えたやんちゃをしちまいそうだ」
出典 アリアンロッド2Eリプレイ キャプテンRED@ RED海賊団、出航! 田中天作
紹介者 n_al

コメント
海賊(雑魚)が、気丈なヒロイン(PC)を捕まえてのセリフ──超えていませんからね(笑)?
最強の魔法は金さ。金でたくさんの魔法使いを雇えば、あらゆる種類の魔法を行使できるだろ?
出典 ハーモナイザー・エリオン ツキをつかんだ?魔法使い 吉村 夜作
紹介者

コメント
田舎の貧乏な猟師の家に生まれ、金持ちになるために魔法を勉強した主人公のエリオン。しかし魔法の才能には恵まれども金儲けの才能はまったくなく、借金ばかりが膨らんでいく。そんなシリーズ二巻から。
各章の最初に登場キャラクターの一言がのっているのですが、今回の名文句は主人公エリオンの一言です。

TOPに戻る 第9集に戻る 第10集に戻る 第12集へ進む

inserted by FC2 system