ファンタジー 名文句 迷文句 第9集

サシャ「誰かを好きになるのに資格は必要ない。思いを告える事に理由はいらない」
出典 セブン=フォートレス リプレイ シェローティア :菊池たけし/F.E.A.R.作
紹介者 n_al

コメント
 異世界と時間の漂流者『シンゴ』。
 生きているのが不思議なほどの状態で海辺に倒れていた彼を、少女ヘレナが救う事でささやかな愛情が生まれる──しかし、シンゴの傷が覚醒する中、ある世界規模の脅威が蘇りつつあった。
 世界規模の危機を止めるには、シンゴはどうしても必要なピースであり、故にヘレナに対して思いを切り出せないシンゴに、PCのひとりサシャがシンゴに告
げた言葉──そして、
 という所でTTRPGです。
 ここだけ聞くとイイ話に思えますが、プレイのシナリオ自体が、「わざわざ」大惨事が起きやすい状況を作ろうというコンセプトで作成され、マスターの手に負えない超暴走状態となります。
 知りたい人は、今の内に本屋へGO! どうせTRPGのリプレイなんて入荷しないか、ライトノベルの棚で、壁の花状態となっているのが定石なので。
泣いてたまるかよ。笑いながら死んでやる。あたしは絶対に、あたしを哀れみはしないんだから。
出典 戦う司書と神の石剣 山形石雄 
紹介者 陸ドム

コメント
家族を捨て、友を捨て、バカな男に尽くし続けて、挙句の果てに捨てられて、何も得る物なく死に行く事を、それでも幸福だと言い張る女。
果たして自分は死ぬ時に笑っていられるだろうか・・・
スリンガー:立ち上がる。そして、目でリューマを制し叫ぶ「待ちな! そいつはあたしの獲物だ。他の誰にも渡さない。お前だろうと!」
ガンボルトな、なんと!
リューマ:「スリンガー先生、さっき倒れていたのに!」
スリンガー:「リューマ、お前に騎士道が、ガンボルト、あんたに信仰の意地があるように、
あたしにも、そしてこいつにも無法の法がある。こっち向けよ、蛮力の王ロード・オブ・バイオレンス

出典 HJ文庫G D&Dリプレイ3 若獅子の戦賦−雷鳴山編 柳田真坂樹作
紹介者 n_al

コメント
 えー、これしか思いつかないのか、と言われそうですが、RPGからの引用です。
 オークの神『グルムーシュ』の加護を受けた狂戦士として何百年も戦い続けたオークのニザクと、ひとり『意地』で対峙する女性エルフ。片眼をえぐられ、何度も倒れ力を失い、そして取り戻しながらも戦い続けた『新世紀スタンダート』エルフのスリンガーがぶちまける思いの丈です。
戦わぬ者には神も悪魔も手はさしのべません‥‥
出典 集英社 週刊少年ジャンプ ONE PIECE 第592話エール=@尾田栄一郎作
紹介者 n_al

コメント
 大海賊時代、謎の力によりバラバラに飛ばされた主人公の海賊仲間、鼻歌のブルック、剣士でもあり演奏家でもある彼は、飛ばされた先で悪魔として崇められ、召喚した一般人(?)を、歌で激励して、隷属から解放しました。
 一応、人間ですが、ヨミヨミの実を食べて生死を超越した、彼はアフロの骸骨がスーツを着込んでいるという謎の風体。
 人間には見てもらえず悪魔扱い、報酬は女性の下着。
 そこで悪魔≠ニして崇められた、彼が人々に告げた別れの言葉──のつもりが、一般人は悪魔≠こき使うという、非常にバイタリティに溢れている人々でした。
 というかここで話が終わっていますので、後は判りません(笑)。
 でも、この文句は何もしないで文句を言えば良いと思っている人間に聞かせてやりたい言葉です。
ぬわーーーーっっ!!
出典 ドラゴンクエストX 天空の花嫁 スクウェア・エニックス(旧・エニックス) 堀井雄二 作
紹介者 鋼将門

コメント
ドラクエシリーズでお気に入りのXから。
主人公の父親パパスが宿敵ゲマによって火炎で焼き殺される時の断末魔です。
全国のプレイヤーにトラウマを与えた名シーンとなっています。
「シリーズ中最も不幸な主人公」の本領はここから始まったのでした……。
リューマ:「(前略)こやつはこのリューマ・バステーソンが討ち取った!
全員:えいえいおー
ノトス:しかし、傍らにはゾンビが二体(笑)
DM/エアハルト:「ちょっと待てーッ!」
スリンガー:
「この監獄島は我々、銀獅子館が乗っ取るー!」(爆)
DM/エアハルト:「教官ーッ!?」
リューマ:「リューマ・バステーソンは邪悪を許さぬのだー、だー」
スリンガー:そこでゾンビが拍手『おおー(パチパチパチ)』。
DM:帰せよ! ゾンビ帰せッ!
スリンガー/ゾンビ:「じゃっボクらこの辺で」(笑)
ガンボルト:でも、確かにこいつら使えたな! 敵の呪文を失敗させてたし。
DM:それはそれとして、そろそろパーティー内で何とかいってやってください
よっ(笑)。
いくらんでももう隠せませんよ、ゾンビ使ってたの。
ガンボルト:確かに!「おや、先ほど何か腐臭のよなものを感じたのですが?」
スリンガー:「それはこの島の臭いさ」(フッ)
DM:動いてた! 死体が動いていた! しっかりとっ!
スリンガー:「この島にいた連中はみんな魂が死んでた、歩く死体みたいな連中なのさ」といって煙草に火を(笑)
ノトス:『よし、次は残敵の掃討だ!』
スリンガー「よしワンドを構えて疾走(爆)」!

DM(すげえ、あんなグダグダから一見カッコいい台詞で状況を押し切ったッ!?)

出典 HJ文庫G 若獅子の戦賦 ──監獄島編 柳田真坂樹作
紹介者 n_al

コメント
 えーTTRPGリプレイの一光景です。善なる神を信仰する方々の後方で、アンデッド(生ける死者)を召喚して、戦況を有利にした盗賊も出来る新世紀スタンダートのエルフの『スリンガー』。彼女の格好良さだけで実は何も言っていない言葉に百戦錬磨のプレイヤー達もつっこみ所がないという──。
 仲間にすると頼もしいが、敵に回すとこれほど厄介な方もいません。
DM:掘っ立て小屋が立ち並び、酒場の乱痴気騒ぎが表通りに聞こえてきます。
中の連中はといいますと、人間の屑が一山いくらといった有様。さらに先導している役人に酒場の酔っぱらいがなれなれしく話しかけてくる始末で「よぉ、ジョン、賭けの負けはいつ払う気だ、あぁん?」」こんな感じ。
スリンガー:煙草を吹かしつつ、「なかなか楽しそうな村じゃないか」(にや)
ガンボルト:「
け、けしからん! 秩序というものがどこにもない!!」
リューマ:腐敗しきってますね!
スリンガー:「いや、元気でいいじゃないか。法螺、あそこ見ろ喧嘩してるぞ、アハハハ」
DM:すると、すぱあんといい音がして、
海賊の生首がコロンコロンと道に転がってきます(笑)で、その首を追う浮浪児たち。
スリンガー:じゃあ、げらげら笑いつつ「ほらよ」と浮浪児に蹴っぽってやります(笑)
DM:浮浪児は生首をキャッチすると、金の耳輪をもぎ取ります。そしてスリンガーに親指を立てて感謝!
全員:
うわー(笑)
リューマ:最悪な場所だ!
スリンガー:スリンガーは笑っているけど、みんなはドン引きしているんだろうなぁ。
ガンボルト:「いや、それは構わないのですが……人気投票が落ちますぞ」生首蹴っ飛ばすような女がヒロインやっていいのか(笑)
スリンガー:いや、これが
新世紀のスタンダートなエルフ像ってヤツだ。
ノトス:むしろ、
核の炎の後の新世紀スタンダート
スリンガー:
新世紀エルフ救世主伝説(爆

出典 HJ文庫G 若獅子の戦賦 ──監獄島編 柳田真坂樹作
紹介者 n_al

コメント
 これが新世紀エルフのスタンダート!
 闇に紛れて敵を魔法で不意打ちし、生首を笑って蹴り飛ばす、こんな芸当メリケンでも出来ないぜ!
 一応、男性がいないパーティーで、主人公の父親を奪還するため、世紀末な監獄の島(名前も文字通り監獄島)で見た一シーンです。
 ちなみに大事な事ですが、スリンガーは女性エルフです。スリンガーは女性エルフです。前述の理由により二度言いました(笑)。
メル「なんで悲鳴で美少女って分かるの?」
出典 CDS:PE D&Dフォース プレイリポート・Ore to Way-オレツウェイ★第2話 いきなりクライマックス 2008/11/27  DM&文章:びぃえむ
紹介者 n_al

コメント
えー、2年前のTRPGリプレイ光景から(笑)。
厨坊をテーマに様々な重い設定を背負ったPCは冬越村(何故、WINTER−HEAVENがその訳なのかは不明)に向かう最中、唐突に聞こえた美少女の声が!

──声だけでは首無し美人位、美少女を判ずるのは難しいですよね?

 声優ファンなら判るかも──? 自分には無理ですが。

 ちなみにリプレイは絶賛中断中です。昔は月刊だったんだけどな(笑
あなたは今まで、次のような体験をした事がありますか?

体長三十メートル超の大ミミズに飲み込まれ、腹を割いて脱出した経験。
樹海の奥、星明かりの下、精霊ドライアドの姫君と一夜語り明かした経験。 遺跡にあふれる金貨の海に小躍りし、そして自分の背負い袋の小ささに絶望した経験。 血風吹きすさぶ戦場、手中の鋼と、背を合わせた戦友のみを信じて切り抜けた経験。
あんぐりと開いた龍のあぎとの奥、そこに揺らめく炎を見た経験。
そして、その炎にこんがりと焼き焦がされた経験。

(中略)私は経験したことがあります。

出典 HJ文庫G D&Dリプレイ 若獅子の戦賦 はじめに、より 柳田真坂樹&井上純弌作
紹介者 n_al

コメント 
アナログ、デジタルを問わずファンタジーRPGの何たるかを書ききった名文です。
自分は『樹海の奥〜』での経験はありませんが、大抵は経験しました。
現在進行形で良い思い出です。
スリンガー:「血を吸う? それではまるで伝説の吸血鬼じゃありませんか?」(笑)
リューマ:
「何を言っているんですか。吸血鬼なんてそんな、御伽話じゃあるまいし」(笑)
ノトス:
「この魔法全盛の時代に吸血鬼なんて、そんな」

出典 HJ文庫G D&Dリプレイ 若獅子の戦賦 第二話、若獅子がアラバスター杯にて武名を挙げる顛末 第八章〜蜜の奸計と血の暴虐に立ち向かう若獅子、より 柳田真坂樹&井上純弌作
紹介者 n_al

コメント
武闘大会のさなか、謎の魔法剣士に連れられて、地下室に通された一行。
彼らが見たものは、土が敷き詰められ、胸の辺りに何か杭のような物が貫通した後がある、複数の棺桶でした。
話の大きな伏線となる、吸血鬼を使った伏線だったのですが、プレイヤーは全員技能判定に失敗して、吸血鬼という事をキャラクター達は把握できない。
謎の魔法剣士は吸血鬼に関する解説をするのですが──。ここから更にグダグダになります(笑)。
上が名文なら、こちらは迷文でしょうか。
「父さんとの約束を、王様が果たす時が来たのでした」……御伽話の最後だったらこんな風に言う所ですね。
出典 HJ文庫G D&Dリプレイ 若獅子の戦賦 第二話、若獅子がアラバスター杯にて武名を挙げる顛末 第九章〜明かされる真実、若獅子の決意、より 柳田真坂樹&井上純弌作
紹介者: n_al


コメント
東西戦争と呼ばれる諸侯の争い、その「終戦を一年遅らせた」騎士として断罪され、名誉を失った家の娘(世間的には少年ですが)であり、その経緯から、功名乞食と誹られる従騎士『リューマ・バステーソン』。
彼女は様々な出会いから、自分の父は不名誉な事はしていないと告げられます。
しかし、その情報はあまりにも断片的。
彼女はアラバスター杯と呼ばれるトーナメントに出て、全ての真実を知る王に直々に謁見を賜ります。
そこで出た一言です。
王の口から出た、リューマの父親がした行動の真相は「終戦を一年遅らせるだけで」済ませる為のやむを得ない行動であり、父が石像と化して、いつか、汚名を雪ぐ機会を待っている事を。
で、以前に投稿した監獄島に繋がる訳です(笑)。
ウギャア キン肉マーン!
出典 キン肉マン ゆでたまご作
紹介者 purn

コメント
第2回超人オリンピック ザ・ビッグファイト編で鮮烈のデビューを果たし、7人の悪魔超人、黄金のマスク、夢のタッグトーナメントと八面六臂の大活躍をしたコンピューター超人、ウォーズマン。そのラストファイトはあっさり過ぎてただのネタになってしまった、合掌。
例え話でなくほんまに通りすがりの誰かがいきなりさがんに100億くれたとして……自分はどうする?
何を買おうか考える?あれに使ってこれに使って?いくら貯金して?
違うやろ〜〜?自分がまっ先に考えなあかんのは
『その通りすがりの誰かはどういう意図で自分に大金をくれたんだ?』やろ

出典 ミリオンのスペル 金田一蓮十朗作
紹介者 陸ドム

コメント
死んだ爺さんの遺品の本から現れた謎の生物。
ミリオンと名づけられたソレは主人公さがんに魔法の呪文を授ける。
恋のおまじないレベルだと思っていた呪文は、対象を一生自分の命令どうりに操る生き人形の呪いだった。
ミリオンは呪いを解く方法を知らず、さがんは呪い解除の方法を求めて魔法の勉強をしる事に・・・というストーリー。
最初は愛嬌を振りまいていたミリオンが、その本性を表したシーンの台詞です
大勢の人が死ぬ…。たくさんの血が流れる…。
俺と別れてここを出ろ!

出典 TVドラマ「翔べ! 必殺うらごろし」第1話『仏像の眼から血の涙が出た』 脚本:野上龍雄 監督:森崎東
紹介者 土左衛門

コメント
既にオープニングは投稿があったのでこちらから投稿しました。
自分が別れ別れになった子供を探していることを”先生”に霊視してもらった”おばさん”は、子供を探すために”先生”についていくことを決意。だが、”先生”はこう言って彼女を止めようとする。彼には彼女のたどる道が見えていたのか…。
以後のシリーズの伏線となる象徴的なセリフでした。
紳士ウィルバー「ライバルの第一印象がよくないというのはままあること…」
 ですが ここで思いきってライバルを作っておくと いろいろと良いことがありますよ」
リリエンタール「良いこと…?」
紳士ウィルバー「まず 当然のことながら
 ライバルと競い合うことでお互いの技術を高めることができる 毎日の生活にもハリが出ます」
リリエンタール「ふむ?」
紳士ウィルバー「次に ライバル関係を意識することで『シビアな勝負の世界に男のかっこよさ』が自然に身につき 男の子には一目置かれ 女の子にはモテます」
リリエンタール「ほう…!」
紳士ウィルバー「他にも
 格好いい事をするたびに『さすがわがライバル…』と言ってもらえたり…」
リリエンタール「おお…!」
紳士ウィルバー「さらには ライバルと 渋い『ニヤリ』を交換したり
 ライバルの危機に 高い所から 颯爽と現れたり する事もできるのです!」
リリエンタール「おおお…!」

出典 賢いけんリリエンタール2巻 第13話 芦原大介作
紹介者 n_al

コメント
 謎の組織のメンバーで筋の通った奇人『紳士』ウィルバーが、主人公の一途で純朴な立って喋る犬の(多分)主人公『リリエンタール』に対し、初心者同士の低レベルのチェス合戦した後、ライバル宣言をしたが断られ、それでも食い下がる様です。これを読むと自分もライバルが欲しくなります。
 ちなみにコミックからの投稿なので、句読点はありません、悪しからず。
 自分もウィルバーさんのような紳士になりたいです(笑)。
およそこの世界にあらず、次元の彼方、別の世界より来たる者を忍びと云う。
光牙こうがとは光の牙、絶望に抗う伝説の忍び。
人は知らぬ。
何処いずこより彼等は来たるのか。
人は問わぬ。
何故なにゆえに彼らは闘うのか。
訳は要らぬ。
夜の淵よりで、光の牙にて闇を裂く──
それが、光牙のさだめなれば

出典 機忍兵零牙 序文 月村了衛
紹介者 n_al

コメント
 えー、ファンタジーの革を被ったSFに見せかけて忍者者です。
 忍者はファンタジーですよね?
 もうお腹いっぱいの傑作です。
 これだけの設定を使い捨てに出来る月村さんに乾杯!
竜己:とまあ、多感な思春期に妖精が見えたり、空が飛べるようになった俺はこう思った訳ですよ「俺は特別だ」と。
一同:オイオイ(笑)。
竜己:なので、「空から女の子が落ちてこないかな」とか「異世界に召喚されないかな」といつも考えている。
重信:なんて痛い!(一同笑』
田中:思春期だし、特殊な力を持ったらそうなるのも仕方ない、か(笑)。

出典 セブン=フォートレス メビウス ソースブック クロスワールド所収リプレイ「出撃! 試作精霊船アウストリア」 b菊池たけし/F.E.A.R.作(執筆:齋藤幸一)
紹介者 n_al

コメント
先祖に異世界人がいる天涯孤独な少年「仁野竜己」君(高校一年生)。14才という厨二病の‥‥もとい多感な時期に代々受け継ぐペンダントを委ねられた時から、空を飛び、異世界の精霊船のコアである精霊と交信でき、空を飛べる様になり、この様なイタ‥‥夢のある少年になりました。
でも、自分も同じ立場になったら、同じように考えるかも知れません(笑)。
と言う事はひょっとしたら、これは異世界性を感じさせない、という事でファンタジーではないかもしれません(笑)。
ザーフィー:うわっ、こいつも死んだらイイ人になった!(笑)
(中略) しかも伏線を勝手にしゃべり出した!(爆笑)

出典 セブン=フォートレスリプレイ フレイスの炎砦V3(上)
紹介者 n_al

コメント
すみません、TRPGネタばかりですみません(笑)。
 えー、一週間に一度は世界の危機が始まる世界、ラース=フェリアとその並行世界であるファー・ジ・アース(即ち地球)とをまたにかけた物語の上巻のラスボスを苦戦して倒すと、実はラスボスは魔王に心の隙を突かれて、操られおり、死に際に瘴気になるという、バトルものの王道のアレです(笑)。

ちなみに名前は空炎のガサ、壊れやすい世界、ラース=フェリアを守護する巫女と七人の柱の騎士(黄金の甲冑を身につけています)を率いています。


このガサさん、当初は名前すら決まっておらず、プレイヤー諸氏からつけられたコードネームは教皇(笑)。
シナリオでも気がついたら上巻のボス(つまり下巻ではもっと強大な敵が出てくる)にすぎず、パワーインフレについていけない悲しい方でした。
君らが狂気を口にするかね、バチカンイスカリオテ。私の狂気は君たちの神が保証してくれるというわけだ。ならば私も問おう。君等の神の正気は、何処の誰が保障してくれるのだね?
出典 HELLSING 平野耕太作
紹介者 Xbeta

コメント
ヒラコーこと平野耕太原作『HELLSING』OVA第4巻収録分より(原作表記とは異なる場合があります)、"言うこと全てが名言・迷言"とよく言われる「ミレニアム」大隊指揮官の少佐のセリフ。

戦争という手段のためなら目的を選ばないミレニアムに対し、バチカン第13課イスカリオテ機関の司令マクスウェル司教が「狂ってるよ、貴様ら」と言ったことに対しての反論。

とっさにこの返しができる少佐はマジですごいw
後のネタバレになりますが、狂気を口にしたマクスウェルも、第9次空中機動十字軍の力に酔いしれ、狂気に走ります。また、歴史を紐解いても、ローマ・カトリックが過去やらかしてきたことを考えると、いろいろ感慨深いものがあります。
「はあ……。十四年も姫君をやっていて、男性にときめかないとは情けない……」
「そういうな。現在の皇宮には思わずときめきたくなるような、立派な男性の在庫がない」

出典 姫君返上! 和泉統子作
紹介者 山家

コメント
 出版社等の関係からBLモノと誤解されそうですが、れっきとした歴史ファンタジーモノです。天使が人間の願いに応じて、堕天する世界。主人公は、先代の皇帝と平民出身の皇后の間に生まれた唯一の実子で第三皇子なのですが、選帝侯や妾妃といった周囲の思惑等々の諸般の事情により表向きは皇女として育てられました。14歳までに表向き病死し、平民の養祖父の下で庶民の男として暮らす筈が、7年前の事件により両親と第一妾妃が急死し、第一妾妃腹の第一皇子が失踪したため、14歳の今も養母である第二妾妃や第二妾妃腹の第二皇子と共に皇宮で皇女として生活しています。そして、親譲りの美貌(?)から「麗しの薔薇姫」と呼ばれ、皇女という身分もあって男性の求婚者が引きも切らない(本人にとって)惨状にあります。
 上記の会話は、帝国宰相と第二妾妃が、男性と結婚する気はない、と言い張る主人公を前にしての一節(そりゃ、本人は一刻も早く皇女をやめて庶民の男になりたいのですから)なのですが、何ともずれた会話だな、と。主人公が、この二人は本当にまともな性格と言えるのか、と疑うのも分かる気がします。

TOPに戻る 第8集に戻る 第10集へ進む  第11集へ進む

inserted by FC2 system